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「地図のまち佐原の商人町」
(千葉県佐原市佐原)

【概要】
 JR成田線佐原駅を1kmほど東へ向かうと、小野川という利根川の支川をはさんで、しだれ柳と商家の美しい町並みが見えてくる。江戸期に利根川の舟運で栄えた佐原は、「お江戸みたけりゃ佐原へおいで」と言われるほど、江戸経済の影響を強く受け繁栄したまちの一つである。現在では小野川沿いの商家や蔵、また、香取神宮へと通ずる香取街道沿いの町並み、約7.1haが伝建地区として指定されている。
 佐原は商家町としての有名だが、もう一つ、伊能忠敬の出身地としても名高い。伊能忠敬は全国を実測して歩くことで初の日本地図を作成したとして江戸期を代表する人物の一人である。そのような要素も絡み合って、佐原では文化や町並など、全体として江戸のイメージが創出されている。

【まちのイベント】
祇園祭り、秋祭り、コスモス祭り、薬師市、八十八カ所巡礼
水郷花火大会...。

【課題・問題点】
 佐原市はJR成田線佐原駅前から東に昔ながらの商店街が存在する反面、国道356号沿いにも新しい店舗が進出し、鉄道敷きによって町並みが南北に二極化しつつある。鉄道で当地を訪れた場合は、町並みの雰囲気によって、伝建地区へのアクセスはたやすいが、車でのアクセスは場所が分かりづらい。佐原市へ車ののアクセスは、国道51号、356号がメインになるが、それらの市域導入部にも案内表示が欠けている。また、観光用の駐車場も奥まった場所にあるため、サイン計画の拡充が必要である。

 伝建地区は、香取街道沿い、小野川沿いの十字にクロスする町並みであるが、両者とも車による影響が問題である。香取街道は通過交通が多く、歩くには歩道が少々狭い。また、小野川沿いの道路は一方通行であるが、川沿いの住宅・店舗の生活道路となっているため、路上駐車などが目立つ。以上の問題を除けば、景観としては美しいファサードが連続しているが、伝建地区が十字状であるため、歩いて全部を回る場合は、一度北端、東端まで行き、引き返す格好となる。この問題を解決するために、北東部にもう一つ観光メニュー(見どころ)を追加し、8の字状にウォーキングルートを組むと行った工夫も必要であると考える。

【キーワード】
水郷、地図、小野川、いも、かわきもち、ジャージャー橋

【アクセス】
東京駅からJR総武本線・成田線で75分、成田駅乗り換え
成田線30分佐原駅下車。
東京駅八重洲口から潮来方面行きJRハイウェイバス85分
佐原駅下車。以後徒歩10分程度

佐原観光マップ
伊能忠敬旧宅
伊能忠敬資料館
樋橋(ジャージャー橋)
路上駐車が多い
旧油惣
【参考資料・関連ページ】
佐原市ホームページ
http://www.city.sawara.chiba.jp/
江戸の名残を残す伝統的な町並み
http://www.city.sawara.chiba.jp/menu/subindex/sub03.htm
佐原市のぷろふぃ〜る
http://www.city.sawara.chiba.jp/sisi/profile.html
佐原青年会議所
http://www.jcsawara.com/index.html
佐原WEBSITE
http://www.sawara.com/top.htm
正文堂書店
中村屋商店
三菱館





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