#008 O邸造園計画

O邸の庭・造園計画(2003.11-2004.2制作)

友人宅の庭造成にアドバイザーとして関わり、設計・施工を行いました。

1) details:

家屋前面の造成工事に伴い、庭の将来計画の設計・一部の暫定施工を行う。施工については、重機作業を伴う工事、既存樹木の移動、大きな土の移動を伴う工事は、建設業者に発注することとし、アプローチ、テラス、ユーティリティー等のスペースを自主施工(DIY)で行い、コストの縮減を図る。

計画フロー


2) research:

設計に先立ち、現況調査・現地測量を行った結果、計画上配慮が必要と考えられるものを以下に示す。

1.敷地が南北に細長く、接道が東側からの一方向となるため、南側の玄関に回り込むアプローチが必要。

  また、現況の敷地がフラットであるため、南東側に下る勾配をつける事が必要。

2.宅地に山砂を利用しているため、雑草が生えやすいが、大規模な土壌改良が出来ないため、

  その他の工夫で雑草対策が必要。

3.施主が愛犬家であるため、犬が動き回れる、ある程度のスペースと、上履き/下足の中間の足ふき的

  要素を持ったスペースが必要。

現 況 写 真

3) policy+zonning:

上記1.について、敷地の南北を結びつける自然な導線を、既存樹木の整理により行う。また、家屋東側のリビングに面してウッドデッキが計画されているため、そのためのスペースを残し、玄関へのアプローチを迂回して設ける。

上記2.について、家屋前10m程度を土を残さない計画とし、その他の部分についても、除草剤等の化学薬品を用いない雑草対策を施す。

上記3.について、一部をドッグスペースとして、ウッドチップによるグランドカバーを行い、泥落とし+愛犬の遊びのスペースとするとともに、上記2.を考慮して、愛犬の健康を害さないよう、木酢液による雑草対策を行う。

ゾーニングプラン

4) presentation:

施主が望む庭の将来形はいったいどのようなものか?施工前に、雑誌等の写真やスケッチを用いて、イメージの共有化し、イメージプランの作成を行った。
イメージ写真
イメージスケッチ
イメージプラン

5) planning:

イメージプラン、問題点の改善策をふまえ、プランを推敲、概算工事費を算出した上、全体計画図と今回使用する施工図を作成した。
プランの推敲
全体計画図
樹木再配置詳細図
花壇・BBQスペース詳細図
アプローチ・テラス詳細図
ドッグスペース詳細図
センタースポット詳細図

6) photo:

時間とコストの都合上、今回は第1期として、樹木の再配置、アプローチ、テラス、ドッグスペースの施工を行うこととなった。施工の様子と、完成後の写真を以下に示す。
樹木の買い付け
既存樹木の移動
コニファーの植付
レンガの調達
材料の組合わせ
ドッグスペース
型枠制作
基礎コン打設
レンガ敷設
タイル敷設

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